遅ればせながら、ひふみんこと加藤一二三先生の「負けて強くなる」を読み終えました。この本は将棋界のレジェント加藤一二三先生が、歴代1位である通算1100敗を超す敗戦の中から、それでもなお強くあり続ける方法を記された本です。

負けて強くなる ~通算1100敗から学んだ直感精読の心得 (宝島社新書)

負けて強くなる ~通算1100敗から学んだ直感精読の心得 (宝島社新書)

  • 作者: 加藤一二三
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2014/04/10
  • メディア: 新書
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以下、感想です。

  • 加藤先生は負けることを「恥」とも「カッコ悪いこと」とも思っていないこと。この事は直接書かれていないけれども、一冊を通して強く感じたことです。自分もこの考えができれば歩2、3枚分は強くなれるかと。
  • 加藤先生の食事で、ウナギをやめてざる蕎麦と冷やしトマトに変えたのは一体何事だったのかと思ったけれども、この本でスッキリわかった反面、体調はかなりよろしくないようで心配です。この前のタイトル戦で立会人をされた時、対局者や観戦記者がいなくなったにもかかわらず対局場を後にしなかったのはこのせいかもと思うと、背筋がゾッとする思いです。
  • 将棋に関しては過去のことよりも現在のことのほうが気になる質なので、第六章「幸せを呼ぶ負けもある」と第七章「魂を失わないかぎり負けてもかまわない」をとても興味深く読みました。特に「挫折した方に贈りたいイエスの言葉」の中の「とにかく粘り強く願え」が最も引っかかった言葉です。これは「求めよ、さらば与えられん」という言葉につながるもので、努力の大切さを伝えている教えであり、「しつこく願う=努力」ということになるというものです。


これほどまでの苦闘を重ねて来られた先生がなぜいつも軽妙にご自身のことを語られているのか、その強さの秘密がわかる本でした。加藤先生を見る目がこれからは変わっていくと思います。ひふみんワールドは深いです。